Step01検討サーベイのテーマと
目的を決めましょう
サーベイのテーマを設定する
どんなサーベイができる?使いみちのヒント
まずは知りたいことを明確に
サーベイを通じて知りたいことを明確にしましょう。例えば「リモートワークを導入したことで働きやすさは改善したのか」「従業員は人事評価の結果に納得していないのではないか」など、検証したい仮説はありませんか?知りたいことが明確でない場合は、関係者との意見交換から始めてみましょう。
なお、社内サーベイを実施したことがない場合や、サーベイ業務に慣れている方がいない場合もあると思います。サーベイを実施すると、「質問の意図が伝わりにくい」「回答率が伸びない」などの改善点が常に出てきます。最初から完璧を求めず、のちのち改善する前提でサーベイを始めましょう。
人事イベントにあわせた実施がおすすめ
入退社・研修・人事評価などのイベントにあわせて、サーベイの実施を検討しましょう。例えば以下のタイミングがおすすめです。
タイミング | 例えばこんなテーマ | 「従業員サーベイ」ですぐに使える サーベイ |
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従業員が入社した | 新入社員オリエンテーションで必要な情報が網羅されているか確認し、懸念点があれば早めにフォローしたい |
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研修を実施した | 研修が業務に即した実践的な内容になっているのか把握し、次回の研修の改善に活かしたい |
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人事評価が終わった | 評価者がわかりやすく評価基準や評価結果を説明できているのか、従業員が評価結果に納得しているのか把握したい |
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従業員のキャリアプランを検討したい | 人員配置を最適化するため、従業員が今の仕事・役割にやりがいを感じているのか、異動を希望しているのか把握したい |
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管理職を育てたい | 管理職が部下と信頼関係を築けているか、部下を育成できているか確認したい |
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従業員が退職した | 退職理由が「社風」「経営方針」「業務内容」「上司との人間関係」のどれに関連するのか確認し、今後の離職率の低下に役立てたい |
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働きやすい環境を作りたい | 従業員にとって心理的・肉体的・衛生的に安全な職場環境となっているかを確認したい |
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全体的な課題を把握したい | 従業員満足度や社内の課題を網羅的に把握したい |
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※「従業員サーベイ」はストレスチェックの用途でのご利用はおすすめしておりません。ストレスチェックの用途では、専用ツール(SmartHR相談室、ストレスチェッカー、Carelyなど)の利用をご検討ください。
すぐに使えるサーベイもあります
「従業員サーベイ」では、よくある課題に対して、すぐに使っていただけるサーベイを複数用意しています。これらのサーベイを活用すると、一から質問を作成する必要がありません。
なお、サーベイの質問や選択肢は自由に編集(追加、削除、並べ替え)できます。自社の状況に合った質問を残して、独自の質問を追加するのもおすすめです。
また、すでに紙を使ってサーベイを実施している場合は、従業員サーベイの「オリジナルサーベイ」で同じ内容を再現できます。
先輩ユーザーに学ぶ
- 社名
- 霞ヶ関キャピタル株式会社さま
- 業種
- 建設・不動産
- 企業規模
- 301名〜1,000名
例えば、在宅勤務をした際の感想や週休3日制の希望有無などを質問し、得られた結果を新たな人事制度を取り入れる際の判断材料にしています。社内イベントの感想や簡単なアンケートはすぐに実施、結果回収ができるため、頻度高く実施しています。
- 社名
- 株式会社土屋さま
- 業種
- 医療・福祉
- 企業規模
- 301名〜1,000名
入社して3ヶ月ほど経ち、課題に感じることはないか確認するため、「従業員満足度調査」を実施しました。ほとんどの方が直行直帰の仕事ですので、「1人で仕事を進めたい人が多いのではないか」と思っていたのですが、「事業所間でのコミュニケーションが足りない」という意外な結果が出ました。
- 社名
- 株式会社SmartHR
新しいポジションをオープンすることになり、社内で希望者を募りました。SmartHRでは初の社内公募だったので、「どのポジションに応募するのか」「上長に応募する意思を伝えているか」など設問数を絞り、シンプルにすることで回答するハードルを下げる設計にしました。
Advanced
「仮説の検証」から「問題の探索」へ
サーベイは、問題に対する仮説を立てて、答え合わせをする目的から一歩前進して、「そもそも何が問題なのか」を見つける目的でも活用できます。例えば「エンゲージメントサーベイ」を使うと、従業員満足度をあらゆる角度から測定して、どの分野に問題があるのか発見しやすくなります。
戦略人事を後押しする! エンゲージメントサーベイの効果的な活用法|SmartHR ガイドほしい回答結果をイメージする
「従業員サーベイ」で得られる結果のイメージ
設問タイプ別の画面サンプル
従業員サーベイでは、質問の仕方を5種類の設問タイプ(複数選択、自由記述など)から選択できます。以下で設問タイプごとの回答と結果のイメージを見てみましょう。なお、棒グラフと円グラフは自由に切り替えられます。
単一選択複数の選択肢から1項目だけを選択(単一選択)してもらう場合に使用


複数選択複数の選択肢から、当てはまるものすべてを選択してもらう場合に使用


N段階評価「どのくらい満足しているか」などを段階で評価してもらい、尺度を計測して数値化したい場合に使用


自由記述回答者からフリーテキストで回答を得る場合に使用


NPS®自社製品・サービスに関して「他人にすすめたいか」を11段階で評価してもらう手法


※ネット・プロモーター、ネット・プロモーター・システム、NPS、そして NPS 関連で使用されている顔文字は、ベイン・アンド・カンパニー、フレッド・ライクヘルド、サトメトリックス・システムズの登録商標又はサービスマークです。
使い方をチェック
回答は「匿名で扱わない」のがおすすめ
回答者の個人名を取得せずに調査したい場合(例:ハラスメント調査)、回答を匿名で扱うこともできます。
ただし、匿名で扱うと、結果の閲覧や分析に制限がかかります。例えば、回答者が4名以上になるまで結果を閲覧できず、部署や雇用形態で回答を絞り込みできません。詳しい制限事項はQ. サーベイを「匿名で扱う」とどうなる?|ヘルプセンターを参照してください。
このため、個人や部署ごとに細かく結果を分析したい場合は、回答を匿名で扱わないことをおすすめします。「個人を特定しなくても、全体傾向を把握できれば十分」という場合は、匿名で扱ってもよいでしょう。
通常の場合 | 匿名で扱う場合 |
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回答CSVに回答者名が含まれる | 回答CSVに回答者名が含まれない |
部署や役職ごとに結果を分析できる | 個人を特定できてしまうおそれがあると回答データが除外されるため、回答が一定数集まらないと、分析に制限がかかる |